IR活動と株価はどう関係するのか

企業の行うIR活動は戦略的なマーケティング活動の一環であり、現在の株主や投資家だけでなくこの先の投資を行うであろう投資家に対しても企業の業績やその将来性に関する情報を正確に提供するものです。現在の企業価値である株価は企業が将来生みだすだろうお金の流れを考慮してつけられています。そのため適切な株価つけられるためには、企業の事業戦略や経営方針に関する情報が投資家に伝わることにより、投資家が将来のお金の流れを予測できることが必要になります。つまりIR活動が適正な株価を生みだすのです。反対にIR活動をおざなりすることは、投資家にとって株価を判断するために必要になる情報が充分に提供されないため、投資家は情報が開示されないことに関するリスクを背負うこととなり、適切な株価よりも低い水準の評価になる可能性があります。

企業によるIR活動で投資家につたえるべき内容とは

最近ではIR活動に関して単に企業の業績に関する情報の開示だけでなく、バランスシートや損益計算書、キャッシュフローなどの非財務情報を開示することへの重要性や需要が高まっています。投資家は企業が将来生みだすだろうお金の流れを予測して株価の判断を行いますが、実際にはその算出は非常に難しく多くの場合は将来的にお金の流れを生みだすことにつながるような要因に対して株価の判断が行われています。そのため企業がIR活動によって開示すべき情報は、将来のお金の流れを予測するために必要となる具体的および抽象的な情報なのです。そのため企業理念やビジョン、事業戦略及びビジネスモデルを基盤とし技術や知識財産の戦略、マーケティング戦略、人材やリスクに関する情報を開示することが求められています。

IR優良企業の共通する要因とはどのようなものか

日本にはIR活動の普及とIR活動の質を向上させるために活動する日本IR協会という民間の団体が存在しています。その日本IR協会が毎年優れたIR活動を行う企業をIR優良企業として発表しています。選定されたIR優良企業の共通点としてあげられるものは企業の経営陣などのトップが自ら積極的に投資家に対して経営計画や経営目標などの情報を提供していることや、株主重視で不正行為を防止し、競争力や収益力を向上させ長期的に企業価値を高める経営の体制をとっていることがあげられます。他にもIR活動によって得た投資家の声を経営に反映していることや、業績の説明が細かく丁寧で説明資料も充実していること、さらには企業に対するリスクの情報も積極的に開示することや、トラブルが起こった際にリアルタイムで開示を行うことがあげられます。